関係性の気づきーー進化しているハコミセラピー


昨日まで3日間、ハコミセラピー http://hakomi.net/
ドナ・マーチンさん http://www.donnamartin.net/
の「マインドフルネス」のワークショップに参加していました。
ドナさんのワークは、そのファシリテート(進行)も内容も、繊細でしかも深淵で、
さすが〜なのです。
守秘義務に触れない範囲内で、チョット覚え書きしておきたい。


ドナさんのファシリテートは、参加者との質疑の「今、ここ」で浮き上がったトピックを、
「それではこんなエキサイズはいかがでしょう?」と、
体験によって理解をうながそうとするもの。


それぞれのエキササイズ(心と身体、スピリットにはたらきかけるワーク)も、
ハコミの基本エキササイズを「その場」の「今、ここ」に合わせて、
即興的そしてシンプルに考案・提供される。


例えば印象的だったのはーー
まず最初に5、6人のグループでマインドフルネス(軽い瞑想的な意識状態)になり、
自分に起こっていることを言葉にする。
「呼吸をしている…昨日のことを思い出している…唾を飲み込んでいる…」というように。


第2段階では2人組になり、
1人は、マインドフルネス状態で「自分に起こっていること」を言葉にする。
もう1人はただ無言で、目の前の相手の様子を微細にみつめている(トラッキング)。


第3段階では同じ2人組で、
今度は1人のつぶやく言葉を、もう1人がおうむ返しに繰り返して、
そこで起こっていることを感じる。


私の体験では、5、6人のグループでいる時と、第2段階の2人組で向き合う時と、
はっきり意識のモードが変化するのが、わかる。
グループでは、「グループの中の、個としての自分」がいるわけですが、
2人で向き合うと(無言なのに…)、
「関係」にフォーカスした意識モードになっている。


普段なら「個」である自分を、「自分」と当然思っているわけですが、
「関係」の中で息づいている意識の方が、むしろ本源的な在り方かもしれない…と気づかされた。
それは温かく、優しく、
ちょっとクスグッタイ感じもある。
油断すると…「個」にひき戻りそうになるのも留めつつ、
今は「関係に息づく意識モード」を学ぶことが、
自分にとっては良いようだ。


つまり、ハコミとくに「現在のドナさんのハコミ」は、
「関係性の気づき」をひとつ大切にしているのですね。



今回と、先々週4/22から23のドナさんのワークショップ(レベル3)でも感じたのですが、
ハコミが今なお、より繊細に進化している渦中にあるのが、わかった。
「関係性の気づき」や「マインドフルネス」をあつかう
ーーこの「繊細さ」を、
少しでも多くの方と分かち合えれば、幸いです。


そして今回のドナさんのワークショップに参加できた幸運と、
静かな喜びを味わっています。
自分のチカラの不十分さも、
苦くかみしめつつ…ね。