死と再生の間の「闇」の香りーー「いて座の新月の会」を了えて

bun_tao2006-12-22



昨夜は、「新月と香りの会ーーいて座の新月」を行ないました。
私自身にとっても、
チョット「目からウロコ」な気づきが、いくつかあったのです。


もちろん守秘義務がありますので、
私自身の「印象」に限定して、覚え書きしておきたい。


私の「新月と香りの会」 http://www.unfold.jp/newmoon/index.html
や「聖なる香りのパーティ」 http://www.unfold.jp/party/party.index.html
等では、
あらかじめプログラムを完全に決めてしまうということは、ありません。
今回も「最初の香り」だけ決めて、
あとは参加された皆さんとの「流れ」から香りを選び、
ご一緒にグループ・メディテーションしました。


昨夜の最初の香りはーーブラック・ペパー+ジュニパー・モンタナ。
2番目は「下弦」、
3番目は「Storm」、
4番目は「Unfold」、
5番目はブルー・ロータス
というメニューになりました。


ここで、もう何年にも渡って参加されている方が、
「Stormは、たぶん初めて…」といわれた……
この瞬間、私にひとつの「気づき」が起こったのです。
ここに、今までの私の仕事が持っていた、
ひとつの「限界」、ひとつの「ワク」があったのだーーとね。


そしてこの「気づき」は、
内面の「死と再生の物語り」、
「さそり座」的なプロセスから「いて座」的プロセスへの移行、
にも関わっています。


このメニューを見ますとーー
(といっても、これらの香りを実際に体験した方しかわからない話になり、
恐縮です。ペコリ。)
全体に、何か「苦さ」のようなものを感じるのです。


ブラック・ペパーとジュニパー・モンタナは、その人の内蔵や身体感覚に意識を戻します。
そして潜在意識にも活力や、密かに流れ出すようなエネルギーを与えるでしょう。


「下弦」は、並木芳美さんの制作された複雑なブレンドですが、
この夜はなかでもダグラス・ファーやバジルの香りを強く認識させられました。
身体にも意識にも、「排出」「浄化」作用を高める香りです。


そして「Storm」ーー
ガルバナムを中心として、スパイクナード、ジャスミン・サンバック、フランキンセンスロータス等からなる複雑なブレンド
誰もの意識にある「感情の台風」を感じさせ、
さらにその渦巻きの中心にある「空」を、感じさせる香りです。


最初にブラックペパーを体験しているために、
Stormの台風のエネルギーが、さらにチカラ強く感じられる…。



実はセンツ・オブ・ノーイングの16本のブレンド http://www.unfold.jp/scents.html
には、内的な「死と再生」という物語りが、
プログラムされています。


その中でStormは、「ピークに突入するプロセス」と位置づけられるでしょう。
内面の「闇」が深ければ深いほどに、
やがてくる夜明けの「光」は、まばゆく輝く……。


もし今、暗く・重たく、閉ざされたような気持ちの「プロセス」にいるならば、
むしろそれを受け入れ・降参してしまった方が、
やがて浮かび上がる可能性もあるーー
ということです。
(▼ご注意 すべての方にこれが言えるわけではありません)


重たく・深い感情をたくわえた「さそり座』的プロセスから、
自らにとっての「真実」を探求する「いて座」的プロセスへの移行期であることも、
こうした「死と再生」の物語りと同調して、
理解し易くしてくれるようです。



そして、私自身がこのStormを、
毎月行なっている「新月と香りの会」や「ワークショップ」で、
これまであまり紹介して来なかった!!!ーーという事実。


実はそれは……
毎月バライティさまざまな方が参加されますが、
その中でも
「自己愛」や「自己受容」の弱い方が時々おられます。
そうした時は私としては、
比較的やさしい香り、自分を受け入れ易くなる香りを
選ぶ傾向があります。


これは、心理セラピー的な観点からすれば当然であり、
また私の「いたわりの気持ち」の表れなのですが……
それがより深い意識段階に入るStormを、
あまり選ばないようにさせていた、らしい……。
ウ〜ム〜。


くつろぐこと、いたわること、安心できる環境は、
もちろん基本的に必要なのです。
そしてさらに、
「次へジャンプ・イン」する、勇気のようなものも必要ーーと、知らされたようです。



当然のことですが……
香りを手がかりとした気づきだけに依存しないこと、
も大切です。
香りも、ひとつの「手がかり」にすぎません。


あくまで自分自身、その人の人生のプロセスですから。
内的な自己探求を、たゆまず進む気持ちを持ち続けること、なんですね。



▼写真は、小野和哉さんの作品です