涙、沢山の涙の向こうに、「怖れ」と向き合い、「父親」の記憶が浮上した

話をうかがい始めた最初の1分、2分で、
彼女の左マブタが、かすかに微妙に紅潮しているのに、私は気づいた。
「もしも今、泣きたい気持ちがしているなら、
まったく遠慮しないで、涙を流していいですよ」


すると一瞬で彼女の表情が替わり、
ボロボロと涙が流れてきたのです。



K・Rさん(女性)が、アンフォールドの「対面(個人)セッション」を体験して下さいました http://www.unfold.jp/fwd3/session
もともと彼女は、「インスパイア実践会」のスタッフとして、
4/26(水)セミナーの「取材」でこのセッションを始めたのですが……
K・Rさんご本人として、沢山の「気づき」のある、
とても意義深い体験をされたようです!!


K・Rさんの体験者の声を、
ご了承を得て、ここにも転載・ご紹介させて下さい。



●「セッションを受ける前に、『テーマ』を考えてくるようにと言われて、
地震の日以来ゆらゆらと不安定な自分をどうにかしたいと、
これからの方向性を見極めたいってことをーー
テーマとして立野さんにお伝えしました。


すると話し始めた瞬間から……
目頭が熱くなって、ぼろぼろ涙が出てきた。
なんで泣いてるのかわからないんだけど、
どんどん涙が出てきて止まらないんです。


立野さんが「そのままでいいんですよ。なるがままにしてください」と言うので、
えぐえぐと泣きながらテーマを伝える。



立野さんと一緒に腹式呼吸の呼吸法をしていると、
いろんな感情があふれ出してくる。
それを言葉にすると、またどんどん泣けてくる。
そんな調子で、2時間弱のセッションの間、ほぼずっと泣いておったのです。



そして、泣きながら話した内容はーー今まで誰にも一度も言ったことのないことでした。
自分の中にあった思いなんだけど、
ずっと無視してきた。
見ないようにしてた。
言葉にしてしまって認めるのが、怖かったこと。


その中には、今回の地震で感じた恐怖や、
これから将来への不安もあったし、
ずっと昔から、自分の中で当たり前のように信じてきた観念も、
ありました。
(立野注:深い思い込み、心理学的には「コア・ビリーフ」と言われます)


『それを感じることを私はずっと抑えて、禁じてきたんだ!!」ということが大発見でした。
私が人間であることや、
空気を吸って生きていることと同じくらい、
まったく当然と思ってた。
でも、それには何の根拠もなかったのです。
ただただその観念・思い込みを、信じてきた。


私の中に、思い込みがふたつありましたーー
ひとつは、「泣くことは悪いことだ。」
もうひとつは、「弱さからくる依存は悪いことだ。」


本当は地震が怖くて怖くて、今すぐにでも逃げ出したかった。
誰かに頼りたくてしょうがなかった。
一人はいやだった。
そういう弱い自分を必死で押さえつけて、
「被災地のために自分に今できることは何だろうっ」て、
まるで念仏のように唱えてた。


実は「本当は何もしたくない」とも、感じていたのです。
ただこの現実から目を背けて、
どっか平和な南の島にでも行って、
全てなかったことにして楽しく暮らしたかった。


これから先のことを勝手に想像して怖くなったり、
頭の中は、「死にたくない」「つらい思いをしたくない」「逃げたい」でいっぱいだった。
でも、そういう感情を持ってはいけないと思ってて、
感じてないふりをしてたのです。

そして、はちきれんばかりに苦しくなっていたにも関わらず、
感情を押さえ込んでいたことに、
私はまったく気付いていなかった。


驚愕でした!!
そんなにも抱え込んでいたことにも、
それに気付いていなかった自分にも。

でも、泣いても泣いても止まらない涙が、
私の溜め込んだ感情の大きさを表していました。



子供のように泣きながら、そういうことを延々と訴えた私に、
立野さんは小さなアロマのボトルを差し出してくれました。
その香りは、
幼い頃に家族でピクニックに行った公園の、
青々とした芝生のにおいでした。
ゆっくりと記憶をたどっていくと、
そこには「父」がいたのです……。



子供の頃、私はいつも泣いていた。
父はいつも怒っていた。
ぐずぐず泣くなと怒鳴った。


つまらない理由で泣くな、
泣くくらいなら行動しろ。
私が泣くと父が怒った。
父が怒ると、母とケンカになった。
ケンカになると、母が泣いた。


だから、私は泣いちゃいけなかった。
強くなければいけなかったんだ。
だけどそれができなかった。


そしてセッションの中では、
「今の自分」からではなくて、
「子供の頃の自分」の視点から、記憶をたどったのです。
催眠にかかってるみたいな、不思議な感じだった。


父が怖かった。
それでも、父は私にたくさんの「愛情」を与えていた。
それに答えられなかった自分。
結局、父親も自分も、お互いに不器用すぎたんだなあ。



……そして妙な気分で、私は現実に戻ってきました。
それまでの記憶となんだか違う父の姿と、
立野さんに「泣いてもいい、弱くていい」と言われたことへの、
戸惑い。


「いいの? 本当にいいの?」
腑に落ちないながらも、何か肩の荷が下りたような、
少し体が軽くなったような。
でもまだまだ泣き足りないような。


結局、取材どころの話ではなく、
どういう経緯でセッションが進んだのかもよく覚えていないという有様ですが、
「自分の中で、なにかすごいことが起こった」
ということだけはわかりました!!
なんであんなに泣けたのか、
閉ざしていた心が開いたのか、
とてもふしぎです。


立野さんの誘導があまりに自然すぎて、
ただ話していただけのような気がするのに、
心のとても深いところまで降りていけました。



その後も涙腺は緩みっぱなしで、
ことあるごとに、ちょっとしたきっかけで、
感情がぶわっと高ぶって涙が出てきます。


だから、今までと逆のことをしてみようと思いました。
今までの人生、泣くのはだめと思ってた。
だから必死で涙をこらえようとしてた。
それを、反対にどれだけ泣けるかやってみようと。


果たしてどのくらいの間、日々泣き続けることができるのか。
溜め込んでいた感情が元で泣くのであれば、
いつかは涙が止まるときがくるのか。
がまんぜず、自然な状態で、
心が動くままにしてみよう。



今夜は、カフェで父に手紙を書きます。
人目もはばからず、ぼろぼろと泣きながら書くことになりそうです。
そして手紙が届いた頃に、
父に電話してみようと思います。


私は、弱くて泣き虫なんです
ーーそんな自分も受け入れるようになりました。」



●立野のコメント:
たくさん沢山、涙が流れたセッションでしたね。
ただそのまま涙を流れるままにするように、
「泣いてはいけない」という思い込みを少しはずしたら、
そこから「父親」の記憶が現れて来たのです。



深い意識(潜在意識)をたどって行きますと……
ほとんど多くの人の場合、
「父親」と「母親」の記憶は、ひじょうに重要な意味を持っています。


そして、子供の頃の自分が「父親」と「母親」をどう感じていたかーー
をできる限りで、思い出すのが良いです。
そこにはツライ記憶や、かなしみや怒りがあるかもしれない。


これをしっかり向かい合う時……
そんな「父親」と「母親」をゆるす気持ちが、自然に湧いて来ます。
両親をゆるすことは、
自分自身の「人生全体」を受容し、うけ入れることにつながります。
自分を深く肯定して、気持ちが安定します。



私の対面(個人)セッションが、K・Rさんのお役に立てたなら、
本当に幸いです。
”アンフォールド”の対面(個人)セッションは、
こんな深い体験の湧き起こる体験なのです。

>対面(個人)セッションについて詳しくはこちら http://www.unfold.jp/fwd3/session


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☆☆☆4/26(水)のインスパイア実践会では、私=立野 博一が講師として、アロマのグループ体験セミナーを行います☆☆☆


アロマの香りは、やさしく・リラックスしながら
心の深い部分(潜在意識)に触れるのを、
容易にアプローチしやすくしてくれます。


アロマの香りを手がかりに、皆さんとわかちあいの対話(シェアリング)しながら、
大震災後をどう生きるかーー
生き方の見直しと、死と再生のビジョンをめぐって、
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「ビビッ」と感じた方は、どうぞ、気軽にご参加下さい。



●4/26(火)14時半〜17時【昼の部】
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