アロマ蒸留の「場」にたちこめる何か


センツ・オブ・ノーイング関連では先輩である並木芳美さんと、お久し振りに話ができた。
浜名湖花博での、アロマのワークショップやプレゼンテーションの仕事が終わったばかり、らしい。


(いろいろ刺激されたのですが特に)蒸留器のガラスの話が、強く印象に残る。
花博会場で杉を蒸留して、その出来たてホヤホヤの精油をワークショップで用いた、という。
植物が熱せられて芳香物質が発散するその「場」には、蒸留の現場でしか感じられない気配やバイブレーションがたち籠めていただろう。それを十二分に体験するために、蒸留器を作るガラスは高い純度でなくてはならない−−ジャック・チェイトマン氏も語っていたこのことを、身をもって実感した、という。


なるほど…。蒸留のプロセスに錬金術の神秘をみる−−とはよく言われることだが、
植物とヒトとの「交感」は、お互いのエッセンスの交感であると同時に、ひじょうにリアルに「場」を包み込んで感じられること、なのだ。
その「場」に立ち会われて、芳美さんの創造した芳香を楽しまれた参加者の方達が、少し羨ましい。