「希望」を持つこと


先ほどまで、日本ホリスティック医学協会のシンポジウム「がんを病むことの意味」 http://www.holistic-medicine.or.jp/ に参加していて、今帰ってきました。
とても素晴らしいテーマ、そして内容だった。
会場はおそらく600名くらい入れる所に空席が目に付くくらいで、200から250名くらいの参加者だったようです。この根本的でもあり・存在が問われるテーマで、これだけの人しか聞いていないのはちょっと淋しいものです。


「基本免疫システムの活性化について」の高橋秀美氏、「トータルデトックス(体内浄化)」についての大森隆史氏、「内なる治癒力」についての恒川洋氏、がん発生での精神毒素(ストレスや葛藤)のシャットダウンまで提案される本宮輝薫氏と、どの方のお話もインスパイアされるものだったのですが、
やはりメインのカール・サイモントン氏のお話が、素晴らしかった。


サイモントン氏というと、1970年代初頭からがん治療にイメージ療法を導入した、精神神経免疫学における先駆者である。現在は、心やスピリチュアルな面からがん治療を行うサイモントン療法をさらに発展させて、トレーニング・プログラムも作られているらしい http://www.simontonjapan.com/

なにより素晴らしいのは−−患者さんに、「希望」を持って治療や人生に取り組むようにアプローチすること。
どうしたって人は絶望や罪悪感や自責感などを抱いてしまうけれど、「……それでも希望はある」とみる姿勢が、実際に免疫系のバランスをとり、がんの自然退縮やがんとの共存状態を産み出す、という。


これはがんでなくても(今の所ですが…)、病を抱えてなくても、誰にも通じることではないでしょうか。
そしてさらに、「心の平安」を得ること−−そのためにメディテーション(瞑想)が重要である、とされる。
つまり、心のケア・スピリチュアルなケア・身体的なケアが、トータルにひとつのケアとなる−−そんな可能性あるいは「夢」が、ここに現われようとしているようです。