香りで色彩と遊ぶ

私が、「身心一如のアロマセラピー」の実践・研究の中で知り得たことを、
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●香りと色彩
香りをかいでいて色を感じるのは、よくあることですね。
例えば、ジュニパーもラベンダーも「青」を感じさせます。
もし、この2つの香りを同時にかいだら、どんな「青」のグラデーションを感じられるでしょうか?


もちろん香りの反応は人さまざまですから、「青」以外のどんな色彩を感じてもいいわけです。
こんな風に香りの中で見出した色彩を、色エンピツ等で紙の上に置いてみるーーのは愉しい遊びであり、チョッとしたエキササイズです。


1枚の紙を広げて、香りをかぎながら感じる「モヤモヤとしたもの」をそのままラクガキしてみる。アタマは脇において、童心に帰って。
な〜んとなく「…カモシレナイ」を大切に。
色エンピツはできるだけ軽く持って、手先や芯の先端の「動き」や、紙と触れ合う「触感」も自由に感じて。
色エンピツのおもむくままに、でたらめに線を走らせてもイイジャナイですか。
すると……さまざまな色彩と光の広がりが紙の上に現われてきます。
香りをかいだりラクガキしたりを繰り返していると、さらにその中から「記憶」も浮上してきます。


こんな遊びが愉しい。
人は視覚や聴覚、味覚、嗅覚、身体感覚、直感、人との関係性、「場」の感覚、「世界」との繋がりの感覚等々、それぞれに感覚チャンネルを持っています。
私はどちらかというと、視覚チャンネルは苦手なのですが(フフフ)、
こうして自分の内側から「色彩」が生まれてくるのは、なんとも言えない快さがあるものです。
行き詰まった時にこんな遊びに夢中になってみると、気分もスッキリしてきます。
自分の創造性を見直せて、軽いウツ状態にも良いでしょう。


●エネルギーを「みる」
さらに言えば、こうした行為は、内面・ひととの間・「場」に生まれている繊細な「何か」=エネルギー・フィールドを感じるトレーニングにも、なるかもしれない。
これは、いにしえから伝わるシャーマニズム智慧にも繋がってきます。


「私の目をまともに見つめながら、ドン・ファンはつぎのように語った。
人間を呪術師(注・シャーマン、メディスンマン、知者、戦士、旅人とも言えるでしょう)たらしめるのは、宇宙を流れるエネルギーを直接知覚する能力である。
呪術師がある人間をそのようなしかたで知覚するとき、呪術師には輝く球、ないしは輝く卵形の姿が見える。
人間は宇宙を流れるエネルギーを直接見ることが可能なだけではなく、
現にエネルギーを見ている。
ただ、見ていることを意図的に意識していないだけなのだ
カルロス・カスタネダ著「無限の本質ーー呪術師との訣別」p96


あなたの眼あるいは「心の眼」に写った色彩を、できる限りこまやかに凝視すること。
そこには深い潜在意識から「何か」が噴き出し・顕れている、ようです。
こうした繊細な「何か」に、優しく自分をオープンにする。
これも自分自身を知る旅ーーといえるでしょう。
無限の本質―呪術師との訣別