語り継ぐこと、オープンな自分でいること


●語り継ぐことの必要


パートナーの陽花 http://plaza.rakuten.co.jp/indigolive/
とは15歳の年齢差がありまして
(ムフフッ)、
世代的に「知っていること」が、
随分異なっていたりします。


自分が「体験してきたこと」や「大切なこと」ーー
つまり「エッセンシャルな本質」をしっかり語り継いでいく必要を、
あらためて感じているこの頃です。



「近頃の若い者は……」みたいな話を、したいわけじゃない。
室町時代だって、
もしかしたら原始時代だって、
年寄りは若い世代に「近頃の若い者は……」と
お説教していたですよね、
たぶん(笑)。


「自分のこと」や先行した世代のことーー
そのエッセンスを、どのように伝達できるかが大切、
ではないでしょうか。
前々号で「ウッドストック・ロック・フェスティバル」に関連して書いたのも、
こうした経緯があるわけです。



私自身は高校を受験した15歳の春休みに、
初めての大きなウツ状態を体験しました。


クラスメートともほとんど会話できない状態で、
「灰色の砂漠としか思えない青春(?!)」が、
高2の中頃まで続きました。


どうしてそうなったのか?ーー
理由はいろいろ考えられますが、ひとつ、
当時の私には「信頼して相談できる大人」が、
1人も(たった1人も、ですよ〜!!!)
周囲にいなかった
ーーということがあります。


わけもわからないまま……
「自分の進む道」がみつからない。


「シラケ世代」「ノー・ヒューチャー(未来が無い)世代」
「パラサイト」「ひきこもり」……
様々な呼び方はされますが、
現在10代・20代の人達の感じている
将来展望の無さ、絶望感が、
私にはわかるような気もします。


先行した世代ならトーゼン知ってることで、
若い世代にはわからないことも、
たくさんあるのです。


「後から来る人達」に語り継いでいくこと、
皆が自分をオープンに話し、
それを聴き合える「環境」が、必要なのです。


語り継がれることで若い人達は、
自分の苦しみが孤独なものではないのに、気づくだろう。
その苦しみも、これまで多くの人が歩いてきた「成長への道」である、
と知るだろう。



●トーキン・スティックと、大人が勇気を持つこと


私達 "Unfold アンフォールド”としてはこれまで、
新月と香りの会」や http://www.unfold.jp/newmoon/index.html
「ひとと 深く であう ワークショップ」 http://d.hatena.ne.jp/bun_tao/20070227/p1
等の機会に、トーキン・スティックの時間を持ってきました。


トーキン・スティックとは、
先住民文化や古代文明からおこなわれてきた、
グループで対話する、
わかちあい(シェアリング)の手法です。


これまで何度もトーキン・スティックをしてきて、
うまくできているのは本当に「瞬間風速」みたいな、
一瞬の出来事としてあります。
正直言えば……
「うまくできている」なんて言えないかもしれない。


トーキン・スティックをする度に、
ひとが「心のままに話せる場を作ること」が、どれほど難しいかーー
自分の非力さを私はおもい知らされます。


でも、それでいいのだとも、思うのです。
(ニッコリ)


「私という存在とは何か」


「今・ここで、私は何を感じているか」


を、話し・聴き合える「環境・場」を作ることが
まず必要、だからです。


そしてさらに、何があったら……
よりベターでしょうか??


私自身がもっとオープンに、

「今・ここ」にアウエアネス(覚醒)を保ちながら、

さらに「場のエネルギーの流れそのもの」となり、

語ること

ーーが、ひとつあるでしょうね。


そして、年を重ねて来た方々に、
「勇気を持って語ること」を提案したい。


みえないバリアみたいにある「境界線」を、
あたたかい慈愛に充ちた気持ちで、
越える・融かす「勇気」。


あなたが「勇気」を持つことで、
取り巻く「世界」が変化するでしょう。


後から来る人達に、「エネルギー」と「道」と、
「こんな風にも生きられるんだ」という
「役割モデル」を、与えられるでしょう。


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