ウツは人間本来の感情なのですーー「鬱の力」から


「16歳の春に、最初のひどいウツ状態になった」と、
私が両親に打ち明けた翌朝、
父は五木寛之さんの著作「人間の関係」ポプラ社 を買って来ました。
五木さんのこれまでの人生で3回の「鬱」を体験したことを、
この「人間の関係」では正直・素直に語っておられます。


そしてつい最近ウチの奥さんが、
五木さんの新著「鬱の力」(香山リカさんとの共著 幻冬舎新書)を買って来てくれました。


ウツではない人にとっては、ウツの人の内面がどんな状態なのかーー
どうも? 想像がつかないようです。


ですから、五木さんのように「ウツを内側から語ること」は、
ウツではない方、
ウツの人を周辺でケアする方には、
とても意味があるのですね〜〜。


今日は私自身の「ウツ体験」も交えながら、
「鬱の力」についてご紹介します。
(「鬱」とか「ウツ」と、ここでは用語をあえて区別しないで、
使っています。ご容赦ください。)


こうして私はキッチンの片隅で、
新書判の「鬱の力」を読み始めました……。
まず本書全体の基盤として、
「治療すべきうつ病と、人間本来の感情である『鬱』は分けなければならない」
という五木さんの考えが流れていて、
精神科医として香山さんも、ここに同意しています。


「ウツ」の状態を、「よくないこと」とか、
「恥ずかしいこと」とか、
「直さなくてはならない状態」と考えなくても良いのではーー
ということです。


「いまの世の中で気持ちよく明朗に、なんの疑いもなく暮らしているような人というのは、
僕はむしろ病気じゃないかと思うんです(笑)。
毎日これだけ胸を痛めるようなニュースがあって、
気分が優れないのは当たり前でしょう。


心がきれいな人、優しい傷つきやすい繊細な感覚の持ち主ほど、
今はつらい時代です。」p20



かつて20代の私は、
例えば友人が私を見る時の「ちょっとした眼差し」が気にかかると、
夜中にいろいろ「考え」が湧いて止まらなくなり、
時々「不眠」になったりしてましたね。


今ならば……「ウジウジ悩んでいるより、言葉にして本人に聴けば??」
と思います(爆笑)。
当時の私には「言葉にできない」「言葉にならない」想いや感情が、
蓄積している状態だったんですね。



自分の感受性が、全体からみて平均レベルなのか、繊細なのかーー
なんてわからないものです。
どうも私の感受性のパターンとしては、全体としては平均レベルよりもやや敏感、
ただ分野やカテゴリーによって、超敏感だったり、
逆に鈍感だったりバラツキがあるキャラクター
ーーと、今は自覚しています。


自分の「感受性のパターン」を第3者の視点で、冷静にみられると、
ラクになるでしょうね。
そして、敏感な感受性それ自体は問題ではなく、自然なのです。



エネルギーと生命力がありながら、
出口を塞がれていることで中で発酵するものが鬱なんですよ。


鬱の奥には「憂」という外へ向けられるホットな感情と、
「愁」という、人間の実存を感じたときに起こるなんともいえないものという、
二つの感情がある。
(略)
「憂」と「愁」の二つがあるということは、
ようするに人間的だということです。
(略)
「鬱」という状態は、「憂」や「愁」といった感情の出口がなくなっている状態、
『エラン・ヴィタール(生命の跳躍)』の出口が失われていることが、
本当の原因だと僕は考えているんですね。」p29


そうですね〜。まとめますとーー
自分の内側の「エネルギー」や「生命力」の実在を認めて、
それらの「出口」を見いだす・作ることーー
が、「ウツ状態」からの根本的な解決法となるでしょう。


▼注:エラン・ヴィタールーー
フランスの哲学者アンリ・ベルクソンが提唱した、
生命の進化を押し進める根源的な力。
アンリ・ベルクソンは、ホリスティック
(身体/意識/魂をひとつとしてみる見方、全体的)な哲学の
起源のひとつ、みたいです。



さらに五木さんの近年の著書……
蓮如」「他力」「不安の力」
「林住期」「私訳 嘆異抄」「人間の関係」など総合的にふり返りますと……
軽〜い、カジュアルな語り口ではあるが、
「鬱の思想」を越えて、
人間のネガティブな側面を受容的にとらえ直そうとする五木さんの思想の、
森のような広がりが見えてきます。


「ダメダメな部分、どうしようもない部分、
ネガティブな部分もあって、いいんだよ」
という五木さんの声が聴こえてくるようです。


「ウツ」あるいは「鬱」について、
人間がどうしようもなく抱えている「ネガティブな部分」について、
深く同時に気楽に(!)とらえてみたい方に、
これらの五木さんの著作をお勧めします。

そして内側にあるものを、外側に出すだけで、ラクななりますよ!!
くつろいで、お互いに安全に話せる「場」を、私も作ってます。
よかったら気楽にご参加ください。

☆☆☆☆☆☆

新月と香りの会――乙女座の新月 8/31(日)


新月の頃は集中力が増して、心が静まり、
自分の内面をみつめるのに適しています。
月の「リズム」や「ヴァイブレーション」を感じながら、
アロマの香りを手がかりに、やさしいメディテーション(内観/瞑想)する
体験的ワークショップを行います。


今年の8月は、2回新月があります!!
8/31は「乙女座の新月」です。

占星術的には「乙女座」の方にとってはーー
「何か役に立つ、価値あることを、きちんとやっていること」が重要、
といわれます。

「自分が何かの役に立っていること、意味ある存在であること」
ーーは、誰にとっても大切ですが、
特に乙女座の方にとっては重要なのですね。

たっぷりと惜しみなく愛情をもらえる環境の中で、
その方が本来持っている「良さ」「強さ」が発揮されるでしょう。


また「傷ついたヒーラー」と呼ばれることとも、関連があるようです。
ひとは人生の過程で、
いろいろ「傷つく」こともあるわけですが……。
「傷ついたヒーラー」とは、自らの「傷」をプラスに転じて、
「他人をケアする存在=ヒーラー」として生きることを選択した人、
と言えるでしょうか。

「心の傷つき」は痛ましい経験ですが、
もしそれを受け入れることができれば……
人間的な成長の糧(かて)にできるのですね。

「たっぷりとした愛情を感じさせる香り」で、
やさしく癒してくれるような「新月の会」を、作ってみましょう。


●日時 2008/8/31(日)18:30〜21:30
★いつもと日時と会場が違います!!ご注意下さい★


●内容(予定)
・乙女座に象徴する香りは「ラベンダー」といわれます。
その清潔感のある香りは、うっ積した「感情」を洗い流し、
「静けさ」や「落ち着き」を人に取り戻させてくれます。


最初に、こうした「ラベンダー」に「ローズ」や「メリッサ」の香りを合わせて、
グループ・メディテーションします。
フンワリと愛情に包まれている心地よさを、
味わっていただけるでしょう。


・あなたの夢の実現を加速する「新月アファメーション


精油のアノイント
精油を身体に少量点けて、その人を「聖なる存在」として讚える、
古代からの香りの使用法)


・この他にも「身体・心・魂、全体的」に働きかける精油を即興で選びながら、
皆さんと「香りのグループ・メディテーション」します!
「○○○な香りを体験したい」とかご要望がある方は、
遠慮なくリクエストして下さいね。
対応できます。


・できるだけオープンな気持ちで、お互いに話したり・聴き合う姿勢も大切です。
こうしたコミュニケーションのために、
自由で有機的なファシリテーション(グループの進行)します。
この有機的(オーガニック)・グループ・ファシリテーションも、ご体験下さい。



●進行役(ファシリテーター) 立野 ”ブン” 博一 "アンフォールド Unfold”代表
「ホリステック・アロマを中心に、
ハコミセラピー、パーソナル・コーチング等さまざまなアプローチで、
あなたの『人生の可能性』が花開くのを応援します。
個人セッション、ワークショップ等多数を主催。
▼立野 ”ブン” 博一の詳しいプロフィールはこちら
http://www.unfold.jp/bunpro/bunpro.index.html



●こんな方にお薦めします
○自分の「生き方」「本来の自分」を探している方
○落ち込み・ウツを感じている方
○自分の「感情」を感じにくい方
○毎日の生活にキツサ・難しさを感じている方


メディテーション(瞑想)をしたいが、1人ではやりにくい方
アロマセラピーを勉強中の方、特にホリスティック
(身体・心・魂、全体的な)なアロマセラピーに関心がある方
○創造性を開発したい方、アート、ダンスや舞踏、音楽など表現活動をされている方


○感覚や直感(インスピレーション)を高めて、自分の潜在的可能性を開発したい方
○人生に「愉しみ」「よろこび」そして「可能性」を見い出したい方
○免疫系の働きを高めたい方ーートータルに免疫系を活性化できます
○セクシャリテイ(その人が本来持っている女性性/男性性)を蘇らせたい方


●場所 JR中央線阿佐ヶ谷駅徒歩1分の公共施設。
☆☆☆いつもと違う会場です!!(ご予約の方には「行き方」をご案内できます)


●参加費 4000円 (リピータさんは3500円)
8名までの限定・少人数制★関心をお持ちの方は、早めにご予約下さいね!


● お問い合わせ・ご予約はこちら
eメール:bun_tao@yahoo.co.jp  Tel:050-1453-7335



体調がすぐれない時も、できましたらご参加下さい。
香りをかいでいる内に身体も気分もスッキリします。
フランキンセンス等やセンツ・オブ・ノー イングには、
免疫系バランスを整える働きもあるからです


・これは医師による「治療」ではありません。
ご自身の責任で参加し、内面との対話を深め、
身体感覚や、自然との繋がりを感じる場です。
これらの点をご理解の上、ご参加下さい。
また宗教とは関係ありません



☆☆☆ 参加された方の体験談☆☆☆


●ローズ、金星の香り、インナーチャイルドとの出会い
「すごいよ、ローズ
愛されてお金持ちになる魔法のナントカですよ。
アンチエイジングもできますよ。
高級化粧品に勝るとも劣りませんよ。


デートの前にはローズで♪
瞳孔開いておめめキラキラ、気分上々」
詳しくはこちら http://d.hatena.ne.jp/bun_tao/20080713/p1



●パワフルな変容をサポートしてくれる香り


「自分の外側と内側に台風の渦や激しい風、雨。。
雷の閃光などを感じました。
そして、破壊と再生、浄化や、色々な言葉が浮かびました……
パワフルな変容をサポートしてくれるブレンドですね。」
詳しくはこちら http://d.hatena.ne.jp/bun_tao/20071015/p1


●香りで冥王星を体感しました
「久しぶりの香りとの対話でしたが、素晴らしかったですね〜。
ありがとうございました。
最後の香りは、身体に吸い込むほどに得体の知れないエネルギーが膨らみ、
冥王星のイメージを体感できました。」
詳しくはこちら http://d.hatena.ne.jp/bun_tao/20070221