宇宙飛行士と「意識変容」ーー映画「ザ・ムーン」

「1人の人間にとっては小さな1歩だが……
人類にとっては大きな飛躍だ」

月に初めて降り立った、
アポロ11号のニール・アームストロング船長の言葉です。


このアポロ11号を中心に、
1969年から72年の間に、12人の宇宙飛行士が月に立ったアポロ計画の、
ドキュメンタリー映画「ザ・ムーン(原題 In The Shadow of The Moon)」が、上映されています。



実は私が、初めて自分のおこずかいで買った本は、
「人類はじめて月面に立つ」
というアポロ11号についての子供向け読み物。


元天体少年としては(苦笑)、さっそくこの月曜日(1/19)、
六本木ヒルズの映画館に、
「ザ・ムーン」を見に行きました。



全長110mもある、巨大な鉛筆みたいなサターン5型ロケットで、
アポロは打ち上げられました。
ロケット・エンジンの噴射音が映画館全体に鳴り響く、
アポロ11号の打ち上げシーンだけで、
私はウルウル状態に(ウレシ涙)。


NASAアメリカ航空宇宙局)の未公開映像も随所にみられ、
月に行った宇宙飛行士のインタビューも見応えがあり、
素晴らしい映像です。


宇宙からの帰還 (中公文庫)

宇宙からの帰還 (中公文庫)

立花隆著「宇宙からの帰還」にも書かれていますが……
アポロの宇宙飛行士達の多くが、
大きな「意識変容」を体験しています。


「圧倒されるような経験だった。
そして気づいた。


己の肉体の分子も、
宇宙船の分子も、
クルー仲間の肉体の分子も、
その原型ははるか昔に宇宙で作られたものだと。


すべてはつながっていて一体なのだと。
他と私ではなく、万物は一つなのだと。」


これを映像のチカラで疑似体験できるのです。
ウ〜〜ン、鳥肌立ちゃいますね。



「我々は何と小さな存在だろう、
だが何と幸せだろう。


この肉体をもって生まれてきて、
この美しい地球で、
人生を謳歌することができて。」



何日間も闇と真空の宇宙空間を旅した宇宙飛行士達は、
宇宙空間から地球全体を眺め、
月の大地を歩き……こうして
自然な成り行きで「覚醒」にたどり着いたのです。



アポロも30数年前の出来事になってしまいましたが……
むしろ今の時代にこそ、
必要なメッセージでしょう。


なんとも「ベタ」な感想……とお感じになるかもしれませんが、
「ベタ」な、あたりまえの言葉や意識にも、
やはり深遠な「本質」は宿っているーー
と思うのです。



【オススメ】映画「ザ・ムーン」公式サイト
http://themoon.asmik-ace.co.jp/


☆☆☆



世界中には「月」を愛でる文化と、
そうでない文化があるようです。


あらためて……お月見をしたり、
月を感じ、愛でる日本文化の「良い面」も、
映画「ザ・ムーン」から想い出しました!