こころ優しき男達の言い分も、聴いてみませんか
「ツレがうつになりまして。」が、藤原紀香さん・原田泰造さん主演でTVドラマ化されました。
あなたはご覧になられたでしょうか?
私は、原田泰造さんの演じる「ツレさん」(うつ病になった元スーパー・サラリーマン)
の表情に、クギ付けになっちゃいました〜〜。
Youtubeで予告編を見ただけで、ジ〜〜ンと感じてました。
実は、「新月と香りの会」http://www.unfold.jp/fwd3/newmoon等アンフォールドのイベントでは、
男性の参加者の方がだんだん増えてきています。
以前は他の癒し系のワークショップ等と同様に、ほとんど女性ばかりでした。
注意深く皆さんの様子をみていると、
女性参加者と男性参加者では、興味のポイントや、
心の琴線にふれる「ツボ」が異なっているのが、わかります。
全体に"アンフォールド"のイベントに参加される男性達は、
こころ優しい、感受性豊かな方達が多いのです。
今回の「香りと心の旅からの便り」は、こんな男性達についてご紹介させて下さい。
「何を感じてもいいですよ〜〜」
「自分の内面で湧いて来るいろいろを、そのまま認めてあげてみて下さい」
「自分を(自分の感覚を)、信頼して下さい」
「感じたままを(まとまりがなくても)、話して良いですよ」
ーーそんな風にワークの中ではお話して、ガイドしています。
男性の方の場合は、ここでまずビックリしたり、感動される方が少なくないです。
現代の社会は、特に男性にとっては、
「自分の感じたまま」を許されないシステムーー
となっているからではないでしょうか。
「感じたまま」を表現するのを許されず、
自分の本音とは違って所で、その場に応じた対処や行動を求められ、
……やがて、自分の「本音の感情」や「感じたまま」がどこにあったのかさえ、
忘れてしまう男達。
これでは、「うつ状態」になる方が増えているのも、自然ですね。
いや、女性にとっても同じようにキビシイ社会ですが、
女性の場合はまだ「感情の吐き出し口」が残されているのではないでしょうか?
男性の場合は、子供の頃から「感じたままを表現しないように」育てられ、
脳や神経系、行動パターンまでこうして形成されていますから、
より根深い問題がある、とも考えられます。
●男達も変わってきている
そんな男達を取り巻く社会なのですが……
目に見えて、「変化」も起こってきているようです。
感受性豊かな、心やさしい男達が、
「自分の感じたまま」を語り始め、表現するように変わってきているようです。
今までの歴史ですと、こうした人達は芸術家や作家、詩人となっていたのでしょうが、
こうした人生も困難が沢山あるもので……
すくなからず「引きこもり」状態だったり、
社会的アウトサイダーとならざるをえないかもしれない。
「やわらかい心」を持っていると、喜びの感情も大きいですが、
悲しみや苦しみ等の感情もまた振幅大きく感じられます。
「やわらかい心」で、感受性豊かに生きるとは、
こうした「傷つきやすさ」も抱えて生きることに、ほかなりません。
同時に「タフ」で、「あきらめない」部分も持ってほしいーーと、
私としては男達に提案したいものです。
「傷つきやすさ」も受け入れながら、
あきらめないで、語り続ける。
あきらめないで、表現し続ける。
あきらめないで、生き続ける……。
そんな人の後ろ姿にはげまされて、
同じように人生という旅を歩き始める仲間が、
またうまれて来ますよ。
これは私自身の夢のようなビジョンですがーー
こうして「やわらかい心」も「傷つきやすさ」も抱えたまま生きている、
男達や女達、子供達、年を重ねた長老達(エルダー)の、
魂をつなげるネットワークを作れたら、
素敵とおもうのです。
☆☆☆