「魂の探求の旅」のスタートラインとは

山田孝男全集2 マジカル・チャイルドの記憶
「私は どこから来て どこに行くのだろうか」


山田孝男氏の自伝「マジカル・チャイルドの記憶」(ナチュラルスピリット刊)の、
巻頭の1行にはこう書かれています。


思えば、私の内面の奥底にも、
幼い頃からこの「問い」がずっと存在していたようです。



いろいろな方とカウンセリング(対面セッションやコーチング)でうかがいますと……
多くの場合10代の頃とくに10代前半の精神的な葛藤が、
その後の人生にとても影響していることが、わかります。


例えば、瞑想指導者として有名な山田氏の場合も、
小さな頃からこうした「問い」を抱えていて、
その後の意識探求や瞑想研究の人生につながっているのがわかり、
とても興味深いです。



そうです!
10代の時期のこころの悩み・葛藤は、
もちろん本人にとってはツライものですが……
長い視野でみれば、
その方の「魂の探求の旅」が始まるスタートラインとして、
あるいは現実に各地に旅行するようになるモチベーションの根源として、
前向きにとらえられるのではないでしょうか!



「私は どこから来て どこに行くのだろうか???」


これは古代から、もしかしたら原始時代から、
人類をスピリチュアルで哲学的な「探求」に旅立たせてきた、
「根源の問い」であるのですね。



私自身の場合はーー
16歳の高校に入学した春に、突然「ウツ状態」になったのが、
「スタートライン」でした。
この後1年半近く、クラスメートや他人と、
ほとんど全く会話できなくなり、
ひじょうに苦しい時期をすごしました。


「灰色の砂漠」のような高校時代。
エネルギーが向かうべき方向性をみつけられず、
悶々としている状態。


さらに、高校の後から20代にかけての私は……
茫漠とした「自由」を求めて、
あれこれと試行錯誤を続けて、さまよって生きていました。



「自由」を求めるということは、人間として基盤的でもあり、
とても自然な衝動とおもいます。
おそらく……多くの方にとって青年期の悩みや葛藤は、
この【自由】というキーワードが関わっているのではないでしょうか?


そして、それはしばしば私のように茫漠としていて、
とらえどころの無い「自由」です。
これをもし、具体的な対象とできれば……
その人の行動が「グッ」と明確になり、
変わってくるものです。



あなたの持てるエネルギーをストレートに、
「夢」や「ビジョン」に向けられる状態・環境を作れれば、
ベストな人生に近づいて行けるのです。



「あなたが今年どこへ 向かって行くのか」ーー


旅の行き先、夢のビジョンを、できるだけ明確にしませんか!
すると……
春の暖かい風もいち早く、感じられきますよ。