シャーマニズム、リチュアル、音楽の深層で人々が求めているトランス意識状態
- 作者: サラーム海上,須川善行,高橋将貴
- 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
- 発売日: 2012/02/15
- メディア: 単行本
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「Liveはリチュアル(神秘的な儀式)なのよ」
ということを、ベリーダンサーのNourahさんはDommuneで語った。
昨夜のDommuneでUstream放送された、サラーム海上さんの「21世紀中東音楽TV」は http://www.dommune.com/
私にはひじょうにインパクトを感じる内容でした!
冒頭の言葉は、今回サラームさんの聞き手をつとめているNourahさんがナニゲにつぶやいた一言。
トルコ、モロッコ、エジプト……
サラームさんが最近取材された中東エリアから、まずはトルコの音楽事情から語られていたのですが、
スーフィーの宗教儀式セマーやネイ(葦笛)とエレクトロやアンビエント音楽をMIxiする「メルジャン・デデ Mercan Dede」、
民謡楽器サズーをエレキ化し、さらにダブ音響にしてトランシーなロックにする「ババズーラ Babazula」のライブ動画をみていると、
こうしたエッジのトンガッタ音楽の深層に、古代のシャーマニズムがあるのがわかります。
そして、「(ベリーダンスの)Liveはリチュアル(神秘的な儀式)なのよ」。
シャーマニズムについてしばしば私達は、
「シャーマン(魔術師、呪術師、憑依される人、巫女など)」の側を意識しがちですが、
これら「シャーマンを求める・待望する側の人達の気分、意識状態」も、重要な構成要素ではないか。
つまり、「シャーマン」と「シャーマンを求める側」は50:50で、
シャーマニズムのリチュアルは、両者の共犯行為、よく言えば共同創造として作られているのでしょう。
サラームさんの紹介はトルコからモロッコのグナワ音楽に移行して、
さらに明確にトランスのために踊られ・謡い・演奏されるものとなり、
音楽の深層にトランシーな意識状態を自然に求めている人達がいることが、わかる。
「シャーマンを求める・待望する側の人達の気分、意識状態も、対等で重要なんだな〜〜」と、
私はチョット反省しました。
私自身を考えますと……
私の心理的アロマテラピーの探求は、明らかに現代シャーマニズムとのつながりからスタートしています。
「センツ・オブ・ノーイング」という深い意識にはたらくための精油達と出会い、
ここに「シャーマンの旅」と同じ構造を見出して、
「センツ・オブ・ノーイング」で意識変容のセッションを出来るのでは……と始めました。
(「シャーマンの旅」とは、マイケル・ハーナー博士達によって提唱された、先住民文化で行われる癒しの儀式)
ただ、現代の日本人にとっては、
「シャーマニズムと結びついたアロマテラピー」と言ってもわかりにくいでしょうから(…汗)
もっと一般的に、「香りで心の旅をする」というように、
表現しています。
(それに、もっと肩からチカラを抜いて、脱力したいですし。笑)
>>詳しくはHPをご覧下さい http://www.unfold.jp/fwd3/session
「シャーマンを求める・待望する側の人達の気分、意識状態」とはおそらく……
言語化される以前の「何か」として、
例えば、トランシーなビートに身体を揺らして踊る、
その時の身体や細胞の「ざわめき」のように存在しているのではないか。
こんな「ざわめき」が集合無意識として、
目に見えない歴史の大河として、流れているのではないか。
☆☆☆
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>>詳しくはHPをご覧下さい http://www.unfold.jp/fwd3/120331