ひととの間にある、淡く、イタイ、何かと共にあること

いろいろな方々と接していて、
その方との間にある「言葉にされてない何か」を感じて、
それを相手にたずねてみると……
「どうして、そこまで立野さんにはわかってもらえるのですか?」
ーーと感心されることが、時々あります。


イヤもちろん、見当ハズレなこともあるのですが(笑)。 
不思議に「言葉にされてない、繊細な何か」を、キャッチできる時がある、
ということです。



あらためて……こんな瞬間を想い出していると、
過去の自分の「コミュニケーションのつたなさ」、数々の失敗や、
「感じているけれど、伝えられなかった言葉」が、
あまりにも多くあったことも痛感するのです。


ああ、心がイタイ(涙)。



過去の自分はポーカーフェイスといいますか、
自分の感情を「ありのまま、その瞬間に表現する」なんて、まったく出来ない性質でしたから、
これでも随分大きく自分のコミュニケーションが変化して来たのが、わかります。



「ひととの間に生じている、繊細な何か」を、できる限りその瞬間に、
相手に伝わりやすい形で表現すること。


自分のコミュニケーション・スタイルを瞬間瞬間に、研ぎ澄ましていくこと。


ーーここには、終わりがなく、
尽きる所がないだろう。



「自分の心の内は、他人にはわからないだろう……」と思い込んで、
孤立している方がいることも、涙。
それを、言葉にされない所で察知してしまうことも、
涙。
ああ、ハートがイタイ。



精神療法家の神田橋條治先生がある時、
ほとんどコミュニケーションの成り立たない症状のクライアントさんに、
自分がゴミ箱の中に入りながら、ただ土下座したという逸話をーー
(たぶん、そういうことだったと記憶する)
なぜか、想い出しました。