「初心」


私が、「身心一如のアロマセラピー」の実践・研究の中で知り得たことを、ニューズレターあるいはメールマガジンの形で、お伝えしています。
ご感想・ご意見などありましたら、教えていただけると、とても有り難いです。


●「初心」がよみがえる
「ココロのオ〜・旅に・デ・ヨ・オオ〜〜♪」

南條さん(キングコング・パラダイスというバンドの中心人物)
は、ステージ上で一声高くそう叫んで、唄い始めた。
9月のよく晴れた午後、レゲエのライブを久し振りに愉しんでいたこの瞬間、これが私の「初心」であったのを、不意に想い出した。
まったくそのマンマ!(笑)、私の仕事とは−−私自身が「心の旅」のただ中を歩いているのであり、また皆さんの「心の旅」をサポートすることに(受け入れられれば…、ですよ)、ほかならない。


ひとは「初心」を想い出すことで、自分の歩いてきた道の「始まり」に戻ることができる。
そこからどんな風に歩いてきたか…を、たどることができる。
現在の自分の「あり方」を研ぎ澄ますこともできるし、
「初心」の頃にあった様々を、心の「資源」=エネルギーの元ともできるだろう。
ひとは何度でも(何歳になっても、ですね。)「初心」に立ち戻り、人生という旅を新たに歩き始められるだろう。
「初心」は、自分の内にあった「純粋な輝きそのもの」に、光をあてるのではないだろうか。


今月はアロマとは一見関係ないようにおもわれるかもしれませんが、「初心」をめぐって書いてみます。
それにしても、何故ひとは時々、旅に出たくなるのでしょう?


●海底が浮上する夢
30代中頃の1月のある朝、印象深い夢をみたのです。
私には3ケ月毎くらいに繰り返すウツの波があった(現在はほとんどありませんよ)のですが、当時はそれまでで2番目に大きなウツを過ぎて、しだいに恢復に向かいつつある時期だった。


……大きな海の広がりを、空の高みから見下ろしていた。
海のあちこちに小島がいくつか散らばっていて、心細げに波に洗われていた。
まるで、私がこれまでやってきたことのように。
自分なりにいろいろ手をつけて試みてはきたけれど、ひとつとしてモノにならず、バラバラに脈絡なく、散らばっているだけ。


すると……しだいに小島と小島の間が砂州でつながりはじめ、
小島は中くらいの島の集まりになり、
さらに海底が盛り上がってきて、島々が膨らんでいく……やがて、大きくはないけれど、ひとまとまりの大陸になりました。


「そうか…。こんなこともあるんだなあ。」
その時点の私には、どうしたらいいのか見当もつきませんでしたが、とにかく当時ついていた仕事を整理して、
「何かを、本気に勉強し始めよう」と決心したのでした。
(自分でもトホホ…なのですが)お金も能力も何もない、荒れ野みたいな所から始めて、アロマの世界に出会ったのです。


ひとは変容し、「新しい自分」を生きることができる。でもギリギリまで追い込まれなければ、なかなか変われないものです。
追い込まれて、出口がみつからない時、それはむしろ好機ともいえる。
中途半端な状態では、人が変容・再生するのは難しいのではないか。(もちろん、易しく変化できれば、それはそれで素晴らしいですが…。)


お互いに、本気になってみませんか。自分の「旅」を歩くことに。
私の深いところで、どうしてもそうお伝えしたくなる「自分」が、いるのです。


▼参考 南條さんのHP   http://www.agis.gr.jp/kkp-nanjo/