香りとの対話・実験 ベルガモット〜ヤロウ〜マウンテン・セージ


下腹部(おそらく胆のう?)に何か滞り・違和感を感じて、香りと対話・実験してみました。


ベルガモットを1滴、左の手の平にとり、お腹に塗り広げてから、立ち昇る香りを吸入する。
じんわりとお腹が緩む。
原液のままのベルガモットの香りは、希釈した状態に比べてしっかりとした柑橘系を感じさせる。
とても親しみやすく身近な香りであるけれど実は大きな存在、と私はみています。


次に右の手の平にヤロウの精油を1滴、これを咽喉、胸、背中の下半分に広げてみる。
緩む感じが身体全体に広がり、
背骨の真ん中あたり(胸脊の9番・10番?)が、ムズムズしてくる。
ここからあぶくが湧き出し、小さな羽虫が発生して、飛び立って行く様子がイメージ(視覚化)される。
ひとつの浄化だろうか。そのイメージもそのまま見てみる。


左右の上腕部の筋肉が緩むのを感じる。日常のストレスに抵抗して、無意識に腕に力がこもっていたのだろう。


身体全体にベルガモットとヤロウが浸透し、身体も気分もやわらぎ、清浄に洗われているような感覚を、しばらく味わう。
それはいわば、「身体が、香りの雲の中を通り抜けていく」ようなイメージだ。
香りの分子はそれぞれの身体器官・細胞あるいは経絡にそって浸透し、洗い、物質化された感情・記憶・プログラムも浄めていく。
私という約60兆個の細胞が、香りによって洗われているのを味わう。


さらに中心感覚を感じたくて、マウンテン・セージを左の手の甲に1滴点ける。
意識に「からっぽな空間」が生まれて、静けさ・安定感が生まれる。
今、自分の周りに「静けさ」があることの有り難さを、思う。
誰もがこうした静けさの中にいられるわけではないのだから…。
自分が今あるこのプロセスは試練でもあるが、得難い「静けさ」でもあるのだろう。
その中でベルガモット〜ヤロウ〜マウンテン・セージの香りのハーモニーを、「聴いて」いる時間。
それは色でいえば、内側から発光し輝く、一筋の「白」のイメージだろうか。


ベルガモットは、消化器系によく、気の滞りを「流す」はたらきがある。
ヤロウは、身体的あるいは心理的な「傷」をいやし、ひとの「境界」を守るのを助ける。
セージは神経系の覚醒作用があり、直観・視覚化を強めるチカラがあります。
ベルガモットは光毒性があり、ヤロウ、セージ共に高濃度での使用は要注意な精油ですので、どうか注意深くご使用下さい。