「場」の流れを感じ、これに沿っていく


夜6時30分から、ワークショップ「アンジェリカ・シードとコリアンダー」を行いました。
参加者はヒジョーに少なかったのですが、それで返って、その「場」の流れに応じて香りを提示し・ワークすることになりました。
私としても、「場の流れを感じ、これに沿っていく」ことの大切さを、あらためて確認できたわけです。
個人的なプライバシーに触れない範囲内で、少しご紹介したい。


最初に、アンジェリカ・シードの香りを体験する。アンジェリカ・ルーツに比べると、ブラックペパーに似て拡散し広がる香りである。ちょっとクセのある香りでもあるのでフト思いついて(!)、イランイランの香りと同時に体験してもらう(イランイランが共にあると、受容しやすくなるのです)。


3番目のコリンアンダーは、身体と心に力強さやバイタリティーを与えてくれる香りです。私自身も今の時期、これを必要としているのが、はっきりと感じられる。
アンジェリカもコリアンダーもセリ科の植物なのだけれど、こうして比べてみると「女性性と男性性」のような個性の違いがあるーーのがわかりました。
アンジェリカは感情・情感をよく浮上させ、コリアンダーは「胃」と「脾」を活性化し、身体の内側から元気が湧き上がってくる。


コリアンダーの香りは、Cyclone Visionに似ている部分があるね。」というご意見もあり、4番目にセンツ・オブ・ノーイングからCyclone Vision
続いて5番目にはLions' Heart を体験していただく。
Cyclone Visionは背骨を上下に伸ばし、Lions' Heartは心臓にエネルギーを与える。
これによって普段より自信を持って、自分の「ネガティブなこと」にも向き合えるようになり、ワークしやすくなる。


ここでもう1度、コリアンダーの原液を1滴ずつ手の平や手首にアノイントして、その力強さを吸収してもらう。
アノイントすると、「香りが自分の身体の1部になる」ように感じられるのである。面的なマッサージではなく、わずかな1点への刺激・吸収だからより感じ取り易い、とも言えるだろう。


最後にもう1度、イランイランの香りに戻り、リラックスした状態を味わう。
全体としては、コリアンダーの個性の強さにあらためて魅了された「場」となりました。


こんな風に、その日参加された皆さんと「場」の流れに対応して、香りを提示し、そこで湧き上がってくるものを味わうワークショップを、作っています。「かなり贅沢な遊び」とも言えるかもしれません。どうぞ、これを愉しみに来て下さい。