春のやわらかい風、と「野宿野郎」


今日吹いている風はいいですね。
午前中の仕事を了えて、弁当と缶ビールを購入して、公園でランチにする。
北風でなく南からのやわらかい風は、仄かに梅の花の香りも含んでいるようだ。
この空気感は以前に何度も感じたことがあるけれど……具体的な記憶は思い出せない。
春のさきがけの、何かの予感のような、わずかに陰影もある光。
それでも今日は、その「風」を味わって過ごした。


昨夜、高円寺の「文庫センター」で、「野宿野郎」というミニコミをみつけました。
副題が「人生をより低迷させる旅コミ誌」という、タノシイ本です(笑)。
▼このHPに「野宿野郎2号」が紹介されてます
http://www.kushima.com/henro/books/diary-nojuku.htm


秘かに『野宿』がトレンドになりつつある……というのだが、本当だろうか?
でもね。来るべきサバイバル時代には野宿のノウハウを身に付けていることが役立つ、かもしれないですよ。
「野宿してると妙に気はデカくなる。これは不思議だ…普段なら絶対しないようなこととか、平気でする…そして相手方も野宿モードだと、何だか知らないうちに打ち解け合っている…これはバックパッカー症候群(と勝手に命名)とよく似ている現象だ。」1号 p18から
ソレって、普通に家やアパートで暮らしている時私たちは、自動的に「小さくなっている」ということではないですかーーと、私ならツッコミたくなるな。
「小さくなって」、もともとの「生」あるおおらかさから切り離されている、のじゃなかろうか。


2号では、四国のお遍路が特集されています。やっぱり四国は、生身の人間達が作っている超巨大な「生きている曼荼羅」なのですね。
これを読んでいたらなぜだか、サンダルウッドとレモングラスの香りが感じられてきた。