苦しみ・哀しみを抱える心

まったく快調な時にひとは、からだのことを忘れている。
むしろひとつ何かの症状がある方が、からだを「いたわる」気持ちが生まれるものです。
またそうした状態の方が、他人への「いたわり」「慈しみ」の感情も生まれるのではないだろうか。


心についても同じように言えるかもしれない。
まったく快調な時ひとは、自分の心のことを忘れている。
むしろひとつ苦しみや哀しみなどを抱えている方が、自分の心の機微を感じられる。
少しくらい苦しみや哀しみを抱えている方が、他人の「苦しみ」を身近に(透けて見える程に)感じられるものである。


だが、自分のネガティブな感情に埋没して、「健全さ」を忘れてしまいがちなのも、
心の特徴的な面でしょう。
内側の苦しさや哀しさを抱えつつ、
それを越えて「晴れ晴れ」と生きるには、
どのようにあればいいでしょうか??