北方種まき隊 その1

bun_tao2006-01-20


「これは種をまいて、あちこちを歩いてまわるしかないなあ…。」


香りをもちいると、「気づき」を得たり自分の深い意識にあることが、わかりやすくなるーー私にとっては、いつもやっている当然のことなのですが、
多くの方には、未体験の、チョット不思議なことーーなんですね。


今の時代は、視覚(TV、映像、映画など)や聴覚(音楽)そして言語が主に使われていて、
嗅覚のような本能的・深い感覚チャンネルは、なおざりにされている。
その上、「香りで自分の深い意識を知る」実践的でわかりやすい書物も
まだ世には出てませんから、
無理もないことーーかもしれない。


とすれば……私ができる範囲内でハードルを下げて、全国どこでも出張するようにして、
少しでも多くの人に、「まず知って・体験してもらうこと」が、
必要なのでしょう。
つまり、荒野にひたすら種をまいて、歩くこと。


JAL1001便で早朝の新千歳に降り立つと、
雪の山がコンモリ、広い空港を覆っていて、
朝日の輝きが反射する、静かな光景。


1年で最も寒くなるという「大寒」の日に、北海道へ。
空はスッキリ晴れ渡っていて、
私の内で「何かのプロセス」が、ひっそりと動き始めるのを感じている。


朝9時には札幌に到着し、
レンタルして頂いた、個人セッション用の部屋に入り、休息する。
そこは、私にはまったく理想的なセッション・ルームで、
南西に大きく窓があり、陽光が入るシンプルな部屋。
テーブルの上にセンツ・オブ・ノーイングのグリーンの瓶を並べると、
……ただそれだけで、愉快になってしまう。


この部屋なら、充実した時をつくれそうだ。
ホワイト・セージを焚いて、自分と空間を浄め、
最初の訪問者を迎え入れる準備をする。


そしてこの日は夜6時15分から、「聖なる香りのパーティin札幌」。
会場に向かう地下鉄の中でも参加希望の方から携帯に連絡を頂くほど、
私には予想を越えた反響を頂けて、ウレシイ。
参加者19名プラス主宰者側が私を含めて4名=計23名で、
札幌でのグループでの仕事始め。


1番目にホーリー(聖なる)・バジル、
2番目にアンジェリカ・シード、
3番目にセンツ・オブ・ノーイングの16本のブレンドからーーThru Golden Spiral
4番目に同じく、Unfold
5番目にジャスミン・サンバック
ーーという流れで香りを体験して頂く。


温度のとても低い環境にいる方達に(気温も湿度も低いので、香りが立ちにくいのです)、いつもと違う工夫が必要でした。
天使がフワフワと漂うなアンジェリカ・シード、
ロータス(蓮の花)を中心としたUnfold、
「春の花が咲いている空気」を先取りして感じさせるような香りを、選んでみた。

優美で「たおやか」でもある、最後のジャスミン・サンバックが、
最も皆さんに反応があったようでした。