必見! 世界美術館紀行「神話の風景・アポロンの聖域」〜デルフィ考古学博物館〜

古代ギリシャデルフォイの神殿では、ローリエ(あるいはベイ、月桂樹)の枝を巫女達が焚いて、神託を受け取っていました。
NHK教育テレビで、このデルフォイの発掘成果が放送されるそうです。

どんな環境・風土の中で香りが使われていたのかーー
を知れるでしょう。必見です。
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世界美術館紀行「神話の風景・アポロンの聖域」〜デルフィ考古学博物館〜
デジタル衛星ハイビジョン・後7・30〜7・55
2月3日(金)教育・後10・00〜10・25


 「世界の中心、それはデルフィだ、と古代の詩は語る。
パルナッソス山麓、カスタリアの聖なる水が流れる美しいデルフォイ(現デルフィ)の地に、
全能の神ゼウスの息子アポロンがやってきて、ここを神託の地に選んだ。


神自ら巨石を積んだ土台の上に神殿が築かれ、巫女(みこ)が彼のお告げを語るようになったという。
国家の命運をかけた問題を前に、多くの権力者が神託を仰ぎに訪れたため、
この地はギリシャを中心とする古代社会の要所となり、
神殿の周りには宝物殿や劇場、競技場などが立ち並ぶ広大な聖域が形成された。


 デルフィ考古学博物館はこの聖域の傍らに建ち、1893年から始められた大発掘の成果を展示する。
黄金の衣服をまとったアポロン像、純銀で作られた実物大の牝牛(めうし)……。


これらは屈指の美術品であると同時に、神話と現実が交錯する古代ギリシャの信仰と生活を生き生きと伝えるものだ。
特にアポロンを称える競技会で、馬車競争を制した若者の像は、
現存する最も完璧な青銅像として、世界の注目を集めている。


 番組では、デルフィの巫女が体を清めたというカストリアの泉、
雪を頂くパルナッソス山、神殿から見下ろすデルフィの幽谷などの雄大な風景に、
遺跡発掘や研究の最新成果を織り込みながら、
古代の傑作美術品に人々が託した思いを探る。」