自分のノドとワークするーーコモッタ声の向こう側に


私の声は「コモッテイル」らしい……。
自分ではわからないのです。
でも同じ人から何度も繰り返し聞き返されることはしょっちゅうだから、
声が「コモッテイル」のは確かだ。



この「コモッテイル」声を、自分でワークしてみました。


「コモッテイル」のを思い出しつつ、身体のあちこちを感じると……
みぞおちに何かあるようだ。
「なにかある」というより、「虚」がそこにある。


そのまましばらく様子をみていると、
不思議に、息を大きく吸い込みたくなってくる
「ホ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
しだいに咽喉から気管の周囲の筋肉が緩んでくる。
「ホ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」


吸い込んだり、吐き出したりしているだけなのに、
涙が込み上げてくる…。
「自分のことは言わなくてもいい」ーーそんな幼い頃の思い込みが蘇ってきたのだ。
「ホ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」


それは、もう手放していいんだよ。
その思い込みは手放していい。
叡知のような存在が、「自分のことは言わなくてもいい」と思い込んだ内なる子供に呼びかけている。


この咽喉の周りにも、
ずいぶんいろんな記憶や哀しみが、貯め込まれていたんだね。
「ホ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
ただ息を吸い込んで、
緩んでいる咽喉から気管の辺りの感覚を、味わってみる。
涙も湧き上がるままに、流れていく……。


そのままの自分を表していいんだよ
歌うように、話していいんだよ
ーー自分の深い意識にプローブする。



まだまだ自由になれていない自分が、
コモッタ声の向こう側にいた。
……へその周りも、熱く感じられてくる。