ダブ・アイヌ・バンドのライブーー「空間」から「記憶」をひき出し、味わうこと

bun_tao2007-01-27



昨夜は、OKIさんの「ダブ・アイヌ・バンド」のライブに、
陽花 http://plaza.rakuten.co.jp/indigolive/ と行ってきました。


日本の(と言っていいかも…ビミョーですが、一応ということね)
ネィテイブ・ピープルであるアイヌ民族の伝統的な音楽を、
現代的に表現しているOKIさん。


ダブ・アイヌ・バンドは、トンコリアイヌの伝統的な楽器)をなんと! エレキ化して、
レゲエやダブとして演奏してしまうという趣向なのです。


文化の境界線を越えて、未知の何かを創造する試みーーともいえるでしょう。
この夜のライブに限定して私の印象を記しておくと……
ボーダレスな創造表現というのも、
「ウ〜ン、一筋縄ではないな」
と、感じました。


トンコリの音の、北の大地を思い出させる響きのデリケートさと、
腹まで響くベースの超低音が、
どうにもマッチしない。
アンコールで伝統的な形のトンコリの曲が演奏されると、
ホッと安心して聴いてしまう。


「実験的であること」は、もちろん大切だし、
私も、もともとレゲエ好き、ダブ好きなんですけどね〜。
チョット残念。


これは音楽であれ、なんであれ、
「異なる要素」をミックスする時に、
その「共通する部分」をできるだけ丁寧に展開することも大切ーー
と、学ばされいるのかもしれないな。


私にとってはーー
コミュニケーションにおける「差異」と「共通性」のバランスーー
として見えている課題、ですね。



あるいは、アイヌの伝統的な音楽もダブも、
「空間」としてそこに息づいている「何か」ーー
かもしれない。


「音」だけではない、
「リズム」だけではない、
その「空間で、息づいている」としか言えない「何か」が、
あるような気もします。
つまり「空間そのもののアート」。
からっぽの空間に、神性が宿る。


「空間」から「記憶」をひき出し、味わうこと。
それならば……私="アンフォールド Unfold”が「新月と香りの会」等 
http://www.unfold.jp/newmoon/newmoon0701.html でおこなっている、
「香りのグループワーク」にもよく通じていることだな。


人間の脳は、「量子的コンピュータ」ともいわれます。
人間の記憶や知性が、もともと量子的な存在であるなら……
「音」も「記憶」も「空間」も「香り」も、
ひとつに繋がっていて、不思議はないのです。