その後の「「陰と陽の合一 月と太陽の結婚の香り」ーーKさんからのご報告


この前のブログで書いた「陰と陽の合一 月と太陽の結婚の香り」http://d.hatena.ne.jp/bun_tao/20070608/p1
のその後のご報告をKさんから頂きました。
ありがとうございます。


ご了承を得て、転載・紹介しますね。


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「香りはとても好評でした。
ドアをあけるとすぐ芳醇な香りに良い痺れ、ゲストの顔はやわらかに。
会場の中に香りがただよわせられなかったのは残念でしたが、
(私的には本当は香らせても大丈夫だと感じましたよ。
これは今後の演出と香らせる適度の問題かも。)


実はあの時フローリスト担当のMさんに
実はブンちゃんに内緒でリクエストがあれば、
ブンちゃんの香りをイベント等でご要望があればプレゼンしてあげてくださいと
頼んでいたのです。


香りは深く感じてくれることに越したことはありませんが、
香りの立場から察するとブンちゃんの想いはすでに香りに意図されてるわけですから、
香りが人を選んでくれてるはずです。


おかげさまで パーティーは大成功でした。
そして何よりも前日から香り付けになっていた花嫁がとても柔和な顔になっていたことが、論より証拠。
ありがとうございました。



これは立派なお仕事になると思います。現在結婚式場はどこも大変な時代を迎えているようです。
新しいことを考えないと生き残れないところも多々あるようです。


アロマポットではなく、今加湿器と合体されてるアロマポットもあるようなので、
風の向きなど考えて、照明デザイナーのような演出が出来るようになると、
もっと身近に香りを感じるくせが、一般の 人達にも定着して、
五感で豊かな気持ちを感じられるようになるのにね。ってね。


もともと日本人は香道という文化に慣れ親しんでた民族なんですから、
ちょっと癖を思いだすだけで、心がゆたかになれるんですよね。」



▼ブンのコメント


そうですね〜。このKさんの文章には、
いろいろな「提案」や「ヒント」そして、
乗り越えるべき?「課題」が、含まれているようです。


ここから展開して、いろんなアイデアに結びつけられるかもしれない。



まず私がいつもお話しするように、
匂いへの感受性は人によって、ひじょうに幅があります。
標準的な「感度」を設定するのが難しい。



そして、「ブンちゃんの想いはすでに香りに意図されてるわけですから、
香りが人を選んでくれてるはず」
ーーというのは、ありがたい言葉です。


ですが、「『意図』が香り(のブレンド)に込められていれば、本当にそれでいいのだろうか?」ともおもいます。
例えば、「ロータス(蓮の花)の香りは、『慈悲・慈愛』を、ひとに感じさせ・思い出させます。」と言っても、
その人が『慈悲・慈愛』に全く関心を持ってなかったら……
「変わった香りだな〜」と一瞬おもうだけでしょう。



結論は、私には簡単には出せないのです。
ただひとつだけーー「ひとが確かにそこに存在していること」が大切だろうと、
それだけは確信しています。
「ひと」がいて、「他者」がいて、「関係性」がある。
ライブで、生で、「ひと」がそこに存在して呼吸していること……。


ここから、
「感受性」の問題や、「『意図』があればいいの?」という課題を乗り越えて行く道が、
みつかるのではないでしょうか。
曖昧な、哲学めいた言い方でゴメンナサイ。



たかが「香り」、されど「香り」……。



とても、感謝しています。