「人生の闇の時」があるから…やさしくなれる


長い人生……
追い風の日、晴れの日だけでは、ないですね。
「……なんだか、うまく行かない」
「自分ばかり、失敗していると感じる」
――そんな時もあるのではないでしょうか。



ユングは1912年頃からの長い時期、激しい精神的葛藤のプロセスを体験し、
これを「夜の海の航海」あるいは「中年の危機」と表現しました。



太陽は毎日、西の海に沈み、夜の間に暗黒を旅して、
朝になると東の空によみがえる。


例えばホメーロスの「オデュッセウス」や多くの神話にみられるように伝説の英雄達は、
トラブルに「飲み込まれる」という運命をしばしば引き受け、
そして再生・復活するのですね。


こうした「夜の海の航海」のような闇のプロセスは、
実際多くの方が身近に、
体験されているのではないでしょうか?
(私自身も、何度も「闇の時間」を体験しているので、
身に染みて、よ〜くわかります。苦笑)



見方を少し変えれば……「闇のプロセス」は、地力を養う時でもあり、
本質的な自分を磨く時。
深い「自己 セルフ」に触れ・認識する時、とも言えるでしょう。



そして、ひとと対話し、分かち合うことも、
こんな時にはさらに大切ですね。
誰もがそれぞれに、苦しみや哀しみを抱えていることが、
自然にわかります。


「闇」を体験すると……他者にやさしくなれます。


「闇」があるから……夜明けがやって来るのです。




10月の新月は、「さそり座の新月」です。
さそり座はこうした「人生の闇のプロセス」にも、関連しているようです。
この機会に、「さそり座」の象徴する、人生の闇と変容をめぐって、
お話できましたら、幸いです。
ぜひぜひ、ご参加下さい!!


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