震災で、多くの方々の意識に「変化」が生まれている

大震災で、とても多くの人達の意識に、
たしかに「変化」が生まれているようです。
日常でもポロリポロリと、
「変化」に気づかされる瞬間が、あります。

震災から２ケ月後に放送された、
細野晴臣さんをめぐるドキュメンタリー番組
「ミュージシャンが向きあった３・１１」（NHK教育TV）を、
私は視ていました。

「地震の日以来、音楽に触れていない……」
ーーそう語る細野さんの言葉から、
ドキュメンタリーは始まっています。
直接の被災を受けていないとしても、
大震災はこうして沢山の人の意識を揺り動かしたのです。

YMOでブレイクした細野さんでも、
こんな風に揺さぶられている。
かなり純粋な感性の方だから、
ここまで感じられるのかもしれない。

「音楽家はどうやって、暮らして行けばいいのか……
基本的な生き方を決めなくては……」
ここまで思いつめたように、細野さんは語っていました。

どんなジャンルの人であっても、
音楽家でなくても、どんな職業の人でも、
こうして「自分の生きて行く核心」について、
問い直しが生まれている、
とおもいます。

つまり、「自分にとって、本当に大切なことって何だろう？？」
という問いが、今回の大震災によって、
自然発生的に多くの方々の意識に起こっているのです。

もちろん震災の被害を受けている方々には、
悲痛な事態であるのですが……
見方をかえれば、とても重い意味ある「変化・変容」が、
たしかに生まれつつあるようです。

注意を向けていると……
TVをみていても、電車に乗っていても、
日常の場面でも次々にこうしたことと、
出会う局面があり、驚かされるのです！

●いろいろな想い、様々な人があって良いのでしょう。

「何かをしなくては」と、ボランティアに向かう人もいる。
無力感を感じる人もいる。

たんたんと日常生活を続ける人もいる。
原発事故の情報を熱心に収集する人もいる。

安全な地域への疎開・脱出を検討する人もいるでしょうし、
「暮らしている現在の場所」にとどまる人もいる。

全体に「よくわからない」という人も、
おられるでしょうね。
無数の立場、いろいろな想い、
本当にさまざまな人が存在しています。

私自身は、いろいろな方の意識の「深層を流れる声」に、
耳をかたむけたいものです。
表面的な怖れや無力感や不安の下にある、
生命や本能に基づく流れと、
つながりたいと思うのです。
そして、「今この瞬間を、生きる・味わう」ことへの集中が、
私の内で強くなってもいるようです。

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こんな時だからこそ……、
「モヤモヤ」や感情が湧いてきている時は、
自分の中だけにとどめてないことが、
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気持ちを出す・あらわすこと、
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