岩手の宮古、山田、大槌、釜石をめぐって……いろいろな方々と出会ってきました

昨日6/8は朝8時に「SAVE IWATE」のボランティアの方々が沿岸部被災地域に向かう車に同乗させていただいて、
宮古→山田→大槌→釜石とめぐってきました!


盛岡の被災地支援チーム「SAVE IWATE」のおかげで http://sviwate.wordpress.com/
こうして初対面の人達で一緒にひとつの車に乗り合わせるというのも……
とてもオモシロイご縁でした。



盛岡から宮古へは、早池峯山周辺の山々を越えて、沿岸部に向かうルートとなります。
関東は梅雨入り、出発した朝は大雨だったのですが、
岩手では快晴、
初夏の陽射しが樹々にキラキラして、美しい山道です。



そんな山間の所々で、
仮設住宅の建設が進められていて、
被災地域に近づいて行くのが、わかります。


宮古で支援物資を降ろして、
地元の支援者になって下さりそうな方とヒアリングがあってから、
(といっても、私は後ろに立っているだけ、なのですが。…汗)
山田→大槌→釜石と沿岸ルートを車でまわりました。



東北本線や新幹線のある岩手県中部?と、
沿岸地帯を東西に結ぶ山田線や釜石線等は臨時ダイヤで運行されてますが、
沿岸を南北に結ぶ鉄道は寸断されている状況ですから、
こうして車で周回できるのは、
私にとっても本当に助かりました。
(もし自力で回っていたら……
どれくらい時間かかったか? わからないです。)


宮古辺りは、リアス式海岸の深藍色の海が美しく、
被災地域の何もかも奪われた町と、
コントラストが激しい。


この深藍色の海の下に、
引き波で持って行かれた家やガレキや、
漁師さんの網や、
沢山のご遺体が眠っているだね。


山田、大槌から釜石とめぐっていくと……
報道では何度も見ている、被災地域が広がっている。
実際にみてみると、
あんまりスゴ過ぎて、言葉が無くなる、しかない。



破壊されたまま、解体を待つ建物、
大工場も屋根からつぶれていて、
グシャグシャの車が転倒したままになっている。
(私の感覚では)魚の腐敗したような匂いが発散していて、
ユンボ等の重機が行き交い、
コンクリートの埃が舞っています。


釜石の港から、長く続く商店街を上って行くと、
海側の商店さん達は完全に破壊されていて、
痛ましい。



そして、あちこちのショーウインドや個人宅の壁に、
「がんばろう! 釜石」等、元気づける標語が、
おもいおもいに書かれていて、
これも心に響くのです。


こうした標語とかスローガンは、よくみられるものですが……
この状況の中で、こんなにも心にも響くとは、
おもいもしなかったです。


これだけ街が壊滅していると、
ひとは自然に「言葉」をかけ合うことになるのでしょう。



そして、遠野物語で有名な遠野まで抜けると……
牧歌的な景色が広がっていて、
そのコントラストの激しさにクラクラします。
おそらくこれまではこんな風に、
穏やかで美しい緑の風景や、漁師町だったのが、
1日でつぶれ、火災で燃え上がり、
多くの人達が津波に飲み込まれたのですね。



……合掌。




盛岡へ戻って、
「SAVE IWATE」の物資集積所であるらしい「番屋」へも、
うかがわせていただきました。
古い消防団の施設だった、番屋という木造の建物が、
支援物資の集積所であり、
ボランティアの皆さんの活動する場所になってます。


全国から贈られた支援物資が、大きな建物に満載で、
他にも別のスペースに貯められているそうです。
「番屋」で被災者の方々は物資を受け取れ、
また沿岸に車で物資を運ぶ活動が行われています。



ボランティアの皆さんやリーダーの方にうかがった所では、
せっかく既に集まっている大量の支援物資が、
必要な方に届けきれていないことが、
大きな悩みのひとつであるようです。


そして私の観点では……
こうしてまったく偶然な展開で「SAVE IWATE」と知り合えたことで、
http://sviwate.wordpress.com/
岩手の被災支援をできる具体的な手段が、
いくつもわかってきました!


いろいろ困難な課題はあるわけですが……
物資やカンパを「被災地域で必要としている個人」に送る方法は、
いろいろあるようです。
(詳しくは後日また、アップしますね。)



そんなこんなで、
私の気分もスッキリして来ましたよ〜〜。




夕方から高速バスの出る23時までは時間が残ったので……
桜山神社近くの、飲み屋さんやショップが集まる地域で、
ビールを飲むことにしました(笑)。


個性的なショップやカフェ、
レトロな雰囲気の小さな飲み屋さんが、軒を連ねている、
タイムスリップしたみたいな、フシギなエリアです。


お堀の水際では、
しだれ柳が風に葉をそよがせていたり、
アヤメやショウブの花も咲いていて、心地良い。




魚介料理の「海王」さんに、ブラリと入りました。
まず刺身5点盛りがマグロ等の豪快な厚切りでタップリなのに、
驚かされました。
一緒に盛られたワカメは、
宮古で収穫されたそうです。



そして、宮古の被災された中から奇跡的に救出されたという、
「千両男山」の純米酒と一緒に、
味わいました http://otokoyama.ftw.jp/


「海王」のマスターも気さくに話して下さる方で、
震災後の盛岡での話や、
こうして魚介や日本酒を仕入れている宮古の話を、
聞かせていただきました。
海王さんーー魚介好きにはビックリの、
すごい居酒屋さんです。
http://r.tabelog.com/iwate/A0301/A030101/3005538/



さらにここに、
ナチュラル・ミスティックのサラさん、
ドクターで即興演奏家である、金野 吉晃さん、
盛岡市議会議員で薬剤師の、高橋 司さんと、
4人で盛り上がってました〜(笑)。


高橋さんと金野さんは高校の同窓ということで……
お2人で話していると、
まるっきり高校生の表情になってしまうのが、
オカシイ。



……ということで、
自然発生的な流れと、サラさんの人脈のおかけで、
岩手・盛岡でいろいろな方々と出会ってきた旅でした。



「自分から、何か行動している人」というのは、
その「あり方 Being」から影響を受けとれるのですね〜〜。
私もスッキリ・元気な気分になって、
今朝、東京・保谷のウチに帰ってきたのです。