ドラマの研究「眠れる森の熟女」☆辛口・リアルな視点と、ファンタジーと

このドラマが良く出来ているのは何より1番、
篠粼絵里子さんの脚本が素晴らしいのでしょう。
大人の女性の辛口な視点から随所に挿入された台詞が、
46歳前後の4人の人物ーー主人公の主婦やダメ夫、その新しい恋人や友人、
周辺の人物像を、浮かび上がるように感じさせる。



おそらく……、
向田邦子さんの影響も受けておられるのでしょうが、
向田さんのドラマともなにか違う雰囲気も、たしかにあるなあ。


夢のようなファンタジーとしかおもえない部分も
(実際には、この展開は無いでしょう? みたいな〜)
色濃く盛り込まれているからですね。


つまり、辛口な視点とファンタジーと両方で、ドラマが構成されている。


TVドラマに限らず、ストーリー(物語)作りの面から考えても、
辛口でリアルな部分と、ファンタジー両方を持つ構造は、強力に人をひきつけるのだろう。


このドラマも残す所あと2回。
来週と再来週で終了ですから、関心をお持ちの方はぜひ録画して見ると良いですよ。



【お薦め】「眠れる森の熟女」脚本・篠粼絵里子さんに聞く!<前編>
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/100000/133490.html