「自分というタマネギ」の育ち方


人間について
いろいろな見方があるでしょうけれども……
私には、しばしばタマネギのようにみえるのです。



「今現在の自分」の内側に、
「子供の頃の自分」もいる。
子供の自分は、両親や周囲の影響を受けて、
「自分をとりまく世界は、〜〜こういうものなんだ」という世界への認識や、
「自分はこういう人間」という自己イメージを、作って行きます。


薄皮がいく層にも積み重なって、タマネギができているように、
子供の自分にいろいろな層が重なって、
自分が作られている。


心だけではなくて、
骨格も、筋肉も、身振りも、表情も……
赤ん坊の頃から周囲の影響を受けて、
構成されて作られているようです。


「自分を知る」ということは、
この「タマネギである自分」の育ち方を知ること、
とも言えるのではないでしょうか。


さらにさかのぼりますと……
出産前後の体験もあり、
親から受けついだDNAの影響もあり、
親は、そのまた親からの影響を受けていますから、
「自分というタマネギ」は、
前の世代からも何かを受け継いではぐくまれている、
とも言えそうです。



「自分を知る」とは、
「自分というタマネギ」の育ち方を知る・気づくということ。
「ああ、自分はこうして作られてきたんだあ〜」と
納得できることでしょう。
そして、「自分の人生」をゆるす気持ちになれる。


「自分というタマネギ」の育ち方は、
人によって本当にそれぞれであり、
無数のバリエーションのタマネギが
それぞれに「重み」を持って育っているんだなあ……。



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